ハロウィンを楽しむ権利もある


渋谷区がハロウィン期間中、渋谷駅周辺の路上や公園での飲酒を禁止する条例を制定する方針を出しました。
昨年のハロウィンにおいては、軽トラを横転させる等のトラブルが目立ちましたが、そういった迷惑行為が原因に挙げられるでしょう。

ハロウィンは悪いものじゃないはず

近年、ハロウィンは日本に受け入れられ、知名度が上がってきました。地域を盛り上げるイベントと言えます。イベントを楽しむ気持ちは豊かな世の中に必要なものだと思います。
それでも制限がかかるのは、公共の福祉に反しているからです。「ハロウィンを楽しむ権利」はみんな持っているはずです。しかし、「ハロウィンで迷惑をかけられない権利」も同じようにみんな持っています。

楽しいから、みんなで盛り上がれるから、そういった思いでハロウィンに参加するのは賛成ですが、他人に迷惑をかけてはいけませんよね。それが守られない為に、ハロウィンというだけで冷ややかな視線を受けるような流れが生まれつつあります。しかしそれはとても勿体ないことだと思います。

参加者のひとりひとりの意識を変える

2016年から交通規制やアルコール瓶販売自粛の呼びかけが行われていましたが、ハロウィンの迷惑行為は止まりませんでした。ここまで話題になってしまったハロウィンについて、楽しむ権利を主張しても、もう説得力はないでしょう。
今回はハロウィン期間や年越しカウントダウンの渋谷区といった範囲ですが、こういった迷惑行為が続けば、ハロウィン期間外でも、渋谷区外でも制限がかかることが増えていきます。いつかは飲酒そのものへの規制があるかもしれません。
世の中のイベントや、お酒を楽しむ権利を今後も行使する為にも、今年は社会に許されるハロウィンの楽しみ方をしなければいけませんね。


(from SAKURAI)
1993年生まれ、兵庫県神戸市在住。社会福祉士。平成生まれのゆとり世代として、どうせ暮らすならいい世の中にしたいと思う。尿酸値は高め。 

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このマガジンは、物事を社会福祉的眼鏡から覗きます。 見る角度が異なれば印象も意味も変わってきます。 我々は、あえて福祉という偏った見方をすることによって、 福祉的アプローチがあるという気付きの価値を振りまきます。 社会の問題に関心を持つ人が増えて欲しいという願い。

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