給料上げたら良いって話でもない

多くの方に就労の経験があるかと思いますが、皆さんが仕事に満足感を得るのはどんな時でしょうか。人それぞれですが、例えば「感謝された」「給料を貰った」等あるでしょう。逆に、不満足だと感じるのはどんなときでしょうか。「嫌いな上司がいる」「嫌な業務がある」等、様々あると思います。

ハーズバーグの二要因理論

アメリカの臨床心理学者の、フレデリック・ハーズバーグは、仕事における満足と不満足の要因に関して、ある理論を提唱しました。それは、満足と不満足の要因はそれぞれ別にあるということです。冒頭の例で言えば、嫌いな上司がいなくなったところで不満足の要因が減るだけで、満足に繋がるわけではない、ということです。仕事の満足感を得て、不満足を減らす為には、両方の要因を詰めていく必要があります。

じゃあ働き方改革って?

では、昨今の働き方改革にはどう作用するのでしょうか?時間外労働の上限規制や年次有給休暇の時季指定は、不満足の要因の改善です。つまり、働き方改革がどれだけうまく推し進められようとも、仕事に対しての不満足度が改善されるのみで、満足度に対してはあまり貢献されません。
もちろん、働き方改革が進むことで改善されることはあるのですが、仕事に対しての満足度を上げる為には別の施策を行っていく必要があります。

どうせなら、楽しく仕事したい

ワークライフバランスが改善されることで仕事と生活の調和がとれることは良い事です。生活の為に、仕事のやりがいや充実感が高まることもあると思います。しかし、そもそも仕事そのものが楽しくできることができたら、素敵なことだと思いませんか?
仕事そのものへ作用するような「働き方改革」が行われ、仕事も生活も楽しい豊かな社会にするために、出来ることを考えていきたいですね。

(from SAKURAI)
1993年生まれ、兵庫県神戸市在住。社会福祉士。平成生まれのゆとり世代として、どうせ暮らすならいい世の中にしたいと思う。尿酸値は高め。

ShearOnline

このマガジンは、物事を社会福祉的眼鏡から覗きます。 見る角度が異なれば印象も意味も変わってきます。 我々は、あえて福祉という偏った見方をすることによって、 福祉的アプローチがあるという気付きの価値を振りまきます。 社会の問題に関心を持つ人が増えて欲しいという願い。

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