無印良品という思考停止
皆さんは「無印良品」というお店をご存知でしょうか。
私は知っており、実際に購入したこともあります。
不揃いバアムはもはやバアムクーヘン界を支配しつつありますし、この世の物の約8割が売っていると言います(私調べ)。
つまり名前の通り、シンプルで優れた生活品は揃ってしまいます。
あれこれ探したり、値段を心配することもないのです。
しかし、その一方で選択の機会の損失にも繋がってしまうのではないでしょうか。
海外の商品もネットで買える時代に、買う楽しみを感じてみても良いと思います。
・シンプルな作業的購買
無印良品で購入することのメリットは、やはり「シンプル」ということが挙げられます。
先頃、「ノームコア」という概念も流行の一途をたどり、より既存の生活に溶け込みやすい物が好まれてきました。
「ミニマリスト」の出現も、より簡素でシンプルな暮らしへの願望の表れだと思います。
その点、購入するものが概ね決まっているように思います。
自分のイメージ内で既に完結しているような感覚です。
生活の質向上には一役買いますが、「買い物」として捉えた時、少し寂しいように思わないでしょうか。
物を買う時のワクワク感、悩ましい時間、買った時の異常な興奮(値段が高ければ高いほど強い気持ちになってくる)は何ものにも代えがたいです。
メルカリやZOZOなどにより、実物を見ない買い物が主流になりつつあります。物を買うことの多幸感というものが奪われているのではないしょうか。「私はこの商品を買ったんだ」という認識、その物への愛情や所有者たる感覚が芽生えるのではないでしょうか。
・買わなくても良い、選択肢に入っているかどうか
要するに、この世界にはたくさん物があるけれど、どこに辿り着けるかな?という旅の感覚が買い物にもあると思います。
シンプルが一番、使いやすいのも承知ですが、たくさんの商品、作品があるということを考えるだけで豊かな人生になるのではないでしょうか。
例えば、イッタラはフィンランドの小さな村のガラス工場で生まれ、使いやすさと暖かい色合いで日々の生活を豊かにしてくれます。柄が綺麗すぎる・・・。
無印良品は優れたお店ですが、同系統でも多くの素敵な作品があります。
ぜひ、グラスに限らず人生を彩ってくれる品と会ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、どこのブランドからもお金はもらっていないので、シンプルに良いと思ったブランドを挙げています。
今週の一曲
Black Boboi / Between Us 2
(from INO)
1992年生まれ、東京都在住。社会福祉学、統計学を専門とする。世の中の事象を社会福祉の目線から観察し、社会に貢献する機会と転職の機会を伺っている。最近は家具がめちゃくちゃ好き。
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